英語について、もっと気楽に考えよう(後編) おたまのひとりごと その1

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英語について、もっと気楽に考えよう(後編)

前編に続き、後編では日本での英語について考えます。

ヨーテ
ヨーテ

一体、日本では英語ってどういう扱いなんだ?

日本語を英語にする時に立ちはだかる壁

 

おたま
おたま

日本人の人間関係って、一歳の年の差でも気を遣って丁寧語を使ったりするし、話し方で絶妙に敬意を演出する必要があるよね。

 

普段尊敬語や丁寧語で話している日本人の先生や上司、先輩と、外国人の友人を交えて議論した時に、日本人の先生に対して適度な丁寧さを保ちながら英語で質問したり、話しかけるってことがすごく難しくてびっくりした経験があるんだよね。

ヨーテ
ヨーテ

英語では、日本語を話していた時に日本人同士の間で存在していた距離感を保ちにくいってこと?

おたま
おたま

うん。

お互いが英語での尊敬の表現に慣れていないといけないし、そうだったとしても、日本語での相手との距離のできかたって本当にユニークだから、どうしてもズレは出るよね。

 

そりゃ英語圏じゃない限りどこでもそんなズレは出るけどさ、スウェーデンはいいんだよ、ただカジュアルな英語を話せばいいんだから。ちょっと必要以上に丁寧に話しちゃっても、何も問題はないからね。

 

でも、日本では逆で、ミスが命取りになっちゃうから…。

 

ヨーテ
ヨーテ

ちなみに、日本語で上司と友人を交えて話す時はどうなの?

おたま
おたま

それが、実は私が一番日本語が使いにくいなと思う瞬間。

 

複数人で話す時って、はっきりと誰に向かって話してるってわけじゃなく発言をすることが多いから、それをどういう言葉で話せばいいのか迷ってしまうんだよね。

上司と友人と三人で話していて、丁寧語を使ったら上司に話している感じになるし、普通に話したら友人に話しているようになるしで。本当は両方に向かって話したいのに。日本語ってそういうところ、すごい気をつかう。

ヨーテ
ヨーテ

日本語で構築されている人間関係が絶妙すぎて、英語でそれを保とうとするととんでもない労力になっちゃうんだね!

おたま
おたま

私なんかは、もう諦めて、英語で話さざるを得ない時は、どさくさに紛れて日本人の先生にちょっと失礼な態度をとれるいい機会だと思っちゃってるけどね。

 

日本人の英語との距離感

 

おたま
おたま

日本のそんな環境にいたから、スウェーデンに来た時に、

英語って、確かに大事ではあるんだけど、でも結局ただのコミュニケーションの手段でしかないんだよなぁ、と思えてきたんだよ。

ヨーテ
ヨーテ

前はどう思ってたの?

おたま
おたま

いや〜、

英語は外国人のもので、日本人が本当の意味で英語を理解できないから、外国人と理解し合うのは無理ダァ!とか

英語が話せる人=仕事ができる人 とか

いい発音で英語が話せる人はかっこいい とか

外国人と話してて英語が理解できないのを知られると恥ずかしい とか

自分が話した英語が相手に伝わらないと恥ずかしい とかね。

 

人の目を気にして、英語に対してあれこれ考えすぎちゃってて。

 

でも、大体の日本人ってどこかで漠然とこう思ってるんじゃないかなと思うの。

ヨーテ
ヨーテ

日本では、英語の能力が人としての評価に直結してる感じがするんだね。

おたま
おたま

そういうところがあったなと思ってね。

しかも、謎に”アメリカ英語の発音が真の英語だ!”みたいな風潮がある気がする。

 

それでね、その“英語=その人の評価”っていう謎の図式が、日本で英語を話すのが難しい最大の理由だと思ったの。

 

・部下の前で間違った英語を話してしまったらナメられる

・上司の前で自分が圧倒的にハイレベルな英語を話したら生意気だと思われる

・友達の前で英語で外国人と話すと見せびらかしてるみたいになってしまう

 

みたいなね。

 

英語のせいで、場の暗黙のヒエラルキーを壊したり、逆に変なヒエラルキーを作っちゃう可能性があるから。

 

私も日本の電車の中で外国人と英語話すのが恥ずかしくて…

”周りの人、黙ってるけど私の英語を聞いて心の中では間違いを笑ってるんじゃないかな”って思うと、大きな声では話せない。

ヨーテ
ヨーテ

なんか被害妄想みたいに聞こえるけどな。

おたま
おたま

でも、前に日本のテレビ番組で、芸能人にドッキリで外国人が通訳なしでいきなりインタビューして、実際どのくらい英語が話せるのかを試すっていうのを見ちゃってさ。

 

ひどい企画だな…って思ったんだけど、でもそういう目で英語話す人を見てる人が日本に多いからこそ、ああいう番組が日本で横行するんだと思うんだよね。

 

まぁ、普段調子こいてるイケメンが英語できなくて赤っ恥かくのを見るのはおもろいけどね(小声)。

ヨーテ
ヨーテ

でもそれじゃあ、日本で英語練習するのは大変だね。

おたま
おたま

だから個別指導の英会話教室に通ったりするんだろうけど…。日常的にはそういう機会は少ないよね。

 

でもさ、日本人は文法とか単語の知識はあるんだからさ、

 

一回英語との距離感を考え直したら、英語への苦手意識も薄れて、いろんな人と会話できるようになって、みんなハッピーになるのでは?って思って。

 

私にも、“うまく英語を話すこと”よりも“自分の言いたいことを伝えること、相手の言いたいことを理解すること”を第一に考えて英語を使うっていう姿勢を持つ日本人の友達がいて、その人のおかげでだいぶ英語に抵抗なくなったから。

みんながもっと気楽に英語を捉えられるようになったら、絶対みんなハッピーになるよ(二回目)

 

サバイバルの経験は余計な考えを取り払ってくれる

 

ヨーテ
ヨーテ

おたまはスウェーデンで英語をどうやって練習したの?

おたま
おたま

まず、単身で外国に来て“英語を使わないと生きていけない状況”に置かれたことによって、強制的に英語を理解して話さなくてはいけなくなったのは大きかったね。

 

そうするといわゆる“サバイバル英語”が身につくんだけど、この経験を経ることによって、「英語はステータスやファッションではなく、意思疎通の手段なんだ」っていうことが身をもってわかったんだよ。

ヨーテ
ヨーテ

ヨーテも最初英語を話すのは恥ずかしかったなぁ。

おたま
おたま

そこからは、そんなに気負うことなく、ある単語だけがピンポイントでわからなかったり、文脈を追ってもあまりにも言いたいことがわからないような時には聞き返すことができるようになった。そしたらちゃんと聞き取れるようになってきて、今に至る。

 

もちろん、本とかニュースとか読んだりして、語彙を増やすっていうのはこれからも続けてやらなくてはなあ、とは思ってるよ。でも会話はもう大体いけるかなって感じ。

ヨーテ
ヨーテ

自信満々だね。

おたま
おたま

でもね、最近、アメリカ人とイラン人と三人で英語で会話する機会があってね。私は大体理解できたから普通にしてたんだけど、イラン人がアメリカ人に、

 

「英語はあなたの母語だけど、私の母語じゃないからもっとゆっくり話して」って言ったんだよ。

しかも笑顔で、すごいいい感じの雰囲気で言ったの。

 

まぁ、スウェーデンだから、アメリカじゃないから言いやすかったのかもだけど、それを見て、ああ、私はまだまだだな…。って思った。

 

やっぱりどこかで無意識に、英語ネイティブに負い目を感じちゃってるんだな〜って。なんか、かっこよくさえあった、そのイラン人。

 

だから、これからはもっと相手の言うことの内容の理解に貪欲になっていきたいと思ってるんだよね。

ヨーテ
ヨーテ

つい、わかったふりして聞き流しちゃうことが多いからね、おたまは。

おたま
おたま

そうなんだよね。でもそれって相手も悲しいし、最終的には誰も得しないんだよねぇ。

だから、例えば日本で、友達や先生の前で英語が話しづらいな〜と思っている人は、意思疎通をしようとしている相手の気持ちを第一に考えるようにしたらいいと思うのよ。

 

相手だって、自分が言ってることが理解されなかったら話してる意味がないからね。

そして、伝えたいことは、たとえ文章が崩れても、単語がわからなくても、伝えようと思えば、相手はわかってくれるもんなんですよ。同じ人間、国は違っても大体考えてることは同じだったりする。

 

私はデンマーク人のおばちゃんに、「道が凍って滑りやすいから気をつけてね」という内容の忠告を三回受けたことがあるんだけど、

そのおばちゃん、「滑る」という英単語を知らなくて、毎回滑る真似したり、「体が茶色くなる」とか「クリスマスに病院にいたくない」とか言ってどうにかして「滑るから気をつけて」というメッセージを伝えてくれて、それがすごく可愛かったことがあるから、本当に、これだけは知っておいてほしい。

ヨーテ
ヨーテ

でも確か、おたま、アメリカのホットドッグ屋で「Water」がどうしても伝わらなくて諦めた…とか前に言ってなかったっけ?

おたま
おたま

…ハッ!!

 

ネルソン・マンデラは言った

 

おたま
おたま

最後になるけど、ヨーテはネルソン・マンデラの言語に関する名言知ってる?

ヨーテ
ヨーテ

If you talk to a man in a language he understands, that goes to his head. If you talk to him in his language, that goes to his heart.

おたま
おたま

完璧!

ヨーテ
ヨーテ

ヨーテはネルソン大好きだからね。

おたま
おたま

まあ、つまり、“その人が理解できる言語で話せば、その人の頭に届く。その人の母語で話せば、その人の心に届く”ってことだね。

ヨーテ
ヨーテ

そう考えると、日本人が英語に対して抵抗感あるのも頷けるような。

おたま
おたま

英語が理解できたとしても、日本語と同じように感じられないことに引け目を感じるのかもね。

でもそれは理想が高すぎるのかもしれない。英語は英語圏でなければ、この“頭に届く言語”として使われる場面が圧倒的に多いから、他の外国人も案外ドライに英語を使ってるんだな〜と思うと、ちょっと楽になるんじゃないかな。

 

日本で外国人と英語で話す時とか、「この人も今話してる英語とは別に“心に届く母語”があるんだよなあ」と思えば、多分もっと親近感わいて、話しやすくなると思うよ。ついでにその言語について色々聞けば、仲良くなれること間違いなし!!

 

もし相手が英語圏の人でも、さっきのイラン人の技を使えば大丈夫!!

なんなら「ここは日本なんだから日本語喋れい!」くらいの…いや、それは悲しくなるのでやめたほうがいいな。

 

いずれにせよ、

 

英語がペラペラ話せるからなんなんや!?大事なのは国や言語に関係なくお互いを思いやる心ではないのか!???

 

と言いたいね。

ヨーテ
ヨーテ

おたまは誰か英語がペラペラでムカつく人がいるのかな?

おたま
おたま

いや、ほら、もう一人の自分が理不尽に責めてくるときってあるじゃないですか…それに負けないように…強くならないと…

ヨーテ
ヨーテ

まぁ、頑張っておくれよ。

おたま
おたま

でも逆に、母語を共有していなくても、相手の母語を学べば相手の心に言葉を届けることができるなんて、素敵だよね!

 

言語の可能性は無限大なんだなぁ。

・英語を話す目的は、あくまでも「コミュニケーションをとること」

・国や人が違えば、話される英語も違う(だから人の英語の間違いを笑うのは非常に野暮な行為である)

・英語で会話するのが辛い時は、相手の気持ちをよく考えてみよう

・相手の心に言葉を届けたければ、相手の母語を学ぶべし!

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